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「御社」と「貴社」の違いとは?正しい使い分けを完全ガイド

更新日

2026.04.30

「面接で『貴社』って言ってしまった…これって不採用になる?」

「履歴書の志望動機に『御社』と書いてしまったけど大丈夫?」

就職活動や転職活動を始めると、必ずぶつかるのが「御社」と「貴社」の使い分け問題です。

日常会話では絶対に登場しない言葉だからこそ、いざ本番になるとパニックになって間違えてしまう人が後を絶ちません。

この記事では、タイミーキャリアプラスの視点から、「御社」と「貴社」のたった1つのシンプルな使い分けルールから、間違えてしまった時の挽回方法、さらには銀行や病院など特殊な業界での正しい呼び方まで、徹底的に完全ガイドします。

 


 

1. 「御社」と「貴社」の決定的な違いと使い分けルール

使い分けのルールは「話し言葉」か「書き言葉」かだけ

「御社(おんしゃ)」と「貴社(きしゃ)」の違いは意味ではなく、「話し言葉」で使うか「書き言葉」で使うか、これだけです。

どちらも相手の会社を敬って呼ぶ「尊敬語」であり、相手に対する敬意の度合いに違いはありません。

ビジネスシーンにおいて、この2つを混同することは「社会人としての基礎的なビジネスマナーが身についていない」と判断される典型的なミスとなります。

  • 御社(おんしゃ):面接や電話など、実際に「声に出して話す」場面で使う(話し言葉)
  • 貴社(きしゃ):履歴書、職務経歴書、メール、手紙など「文章で書く」場面で使う(書き言葉)
  • 言葉の響きとして、「きしゃ」には「記者」「帰社」「汽車」など同音異義語が多く、口頭では紛らわしいため、話し言葉では「おんしゃ」が定着したという背景がある

たとえば、営業職(法人向け)の面接で「貴社の営業スタイルに惹かれました」と発言すると、面接官は「あ、この人はマナーを丸暗記しただけで、言葉の意味を理解していないな」と違和感を抱きます。

  • 面接の練習をする際は、必ず「御社」と発音するよう台本を修正する
  • 履歴書やメールを作成する際は、すべて「貴社」に統一されているか提出前に見直す
📌 まとめ:御社と貴社の使い分け表
【御社】を使う場面(口頭)

・面接での回答や質問

・企業への電話連絡

・会社説明会での質疑応答
【貴社】を使う場面(文章)

・履歴書、職務経歴書の志望動機

・企業への応募メール、お礼メール

・添え状や送付状などの手紙

 

面接官が履歴書を読むときはどう発音する?

自分が提出した履歴書に「貴社」と書いてあり、それを面接で声に出して読み上げる場合は「御社」に変換して読みます。

「志望動機に『貴社の理念に共感し〜』と書いたのですが、面接でそのまま読んでもいいですか?」という疑問を持つ人は多いです。

  • 文章として書かれているものは「貴社」であっても、声に出す瞬間に「御社」に変換するのが正しいマナー
  • 企業側から届いたメールに「貴社」とあっても、電話で返答する際は「御社」に言い換える
  • 文字面と発音は常に切り離して考える癖をつける

面接官から「履歴書に書かれている志望動機を教えてください」と言われた際、「履歴書には貴社と書きましたが、御社の〜」と瞬時に切り替えて話せる応募者は、「TPOに合わせた言葉の使い分けができる優秀な人材」として高く評価されます。

  • 面接前に、履歴書の「貴社」を「御社」に置き換えて音読する練習を3回行う
  • 文字に引っ張られて「きしゃ」と発音しないよう、マーカーで印をつけて意識する

 


 

2. 間違えやすいNGパターンと、ミスした時の対処法

NG①:面接で「貴社」と言ってしまう

緊張のあまり、面接で「貴社(きしゃ)の〜」と言ってしまうのは、転職活動における最も多い失敗の一つです。

特に、直前まで履歴書の志望動機(貴社と書かれている)を黙読して暗記していた人に起こりがちなミスです。文字のイメージが頭に強く残っているため、口が勝手に「きしゃ」と動いてしまうのです。

  • 面接官の耳には不自然に響くため、一瞬「ん?」という空気になる
  • しかし、このミスだけで即不採用になることは絶対にない
  • 間違えたからといって、パニックになってその後の回答がしどろもどろになる方が致命的

「貴社の…あっ、御社の事業内容に惹かれまして」と焦って言い直すよりも、そのまま堂々と話し続ける方が、全体としての印象は良くなります。

  • 面接中は「内容を伝えること」に集中し、些細な言葉のミスは気にしない
  • 間違えたことに気づいても、謝罪などはせず、次の文からしれっと「御社」に戻す
⚠️ 注意:二重敬語「御社様」「貴社様」は絶対NG
「御社」も「貴社」もそれ自体が敬語です。それに「様」をつけるのは「二重敬語」となり、非常に幼稚な印象を与えます。「御社様」「貴社様」は絶対に口にしたり書いたりしないでください。

 

NG②:メールや履歴書に「御社」と書いてしまう

「御社」は話し言葉であるため、履歴書などの公的な文書に「御社」と書くのは明らかなマナー違反です。

書類選考において、志望動機に「御社の〜」と書かれていると、採用担当者は「この応募者は基本的なビジネス文書の作成ルールを知らない」と判断します。

特に、人材・人事職や事務職など、正確な書類作成能力が求められる職種では、このミスが致命傷になり得ます。

  • 書類を提出する前は、必ず「御社」という単語で検索・目視チェックをかける
  • スマホやパソコンの予測変換で「おんしゃ」と打つと「御社」が出てくるため、そのまま入力してしまうミスが多い
  • メールを送信する前も、宛名や本文に「御社」が混ざっていないか必ず確認する

もし、履歴書を郵送した直後に「御社と書いてしまった!」と気づいた場合でも、わざわざ企業に「間違えました」と訂正の連絡を入れる必要はありません。書類を作り直して再送するのもNGです。

  • 提出してしまった書類のミスは潔く諦め、面接での受け答えや人柄で挽回する決意を持つ
  • 次の企業に応募する際の教訓として、必ず提出前に第三者(エージェントなど)に添削してもらう

 


 

3. 一般企業以外の「御社・貴社」の正しい呼び方一覧

銀行・信用金庫・証券会社などの金融機関

応募先が一般の「株式会社」ではない場合、「御社・貴社」という呼び方は使いません。

「会社」ではない組織に対して「御社」と呼ぶのは、相手の組織形態を理解していない証拠になってしまいます。

特に金融業界はマナーや正確性に非常に厳しいため、正しい呼称を暗記しておく必要があります。

  • 銀行:【話し言葉】御行(おんこう) / 【書き言葉】貴行(きこう)
  • 信用金庫:【話し言葉】御庫(おんこ) / 【書き言葉】貴庫(きこ)
  • 証券会社:株式会社なので、通常通り「御社・貴社」でOK

たとえば、メガバンクの中途採用面接で「御社の強固な顧客基盤に惹かれました」と言うのはNGです。「御行(おんこう)の強固な〜」と正しく呼ぶことで、「この業界を志望する本気度が高い」と評価されます。

  • 金融機関に応募する際は、その法人が「銀行」なのか「信用金庫」なのかを正確に把握する
  • 面接の練習では「御行」という発音に口を慣らしておく

病院・クリニックなどの医療機関

医療機関の場合、その施設の形態(病院、クリニック、法人)によって呼び方が細かく分かれます。

  • 病院(ベッド数が20床以上):【話し言葉】御院(おんいん) / 【書き言葉】貴院(きいん)
  • クリニック・診療所:【話し言葉】貴院(きいん)※御院とはあまり言わないため、面接でも「こちらのクリニック様」や「貴院」を使うことが多い
  • 医療法人全体を指す場合:【話し言葉】御法人(おんほうじん) / 【書き言葉】貴法人(きほうじん)

医療事務や看護助手として転職する場合、個人経営の小さなクリニックに対して「御社」と呼ぶと非常に違和感があります。「こちらのクリニックでは〜」と自然な言葉で呼ぶ方が好印象です。

  • 応募先が医療法人の本部なのか、個別の病院なのかを確認して呼び方を使い分ける
  • 迷った場合は「こちらの病院様」「〇〇クリニック様」と施設名に様をつけるのが無難

学校・官公庁・NPO法人など

公的な機関や非営利団体にも、それぞれ専用の敬称が存在します。

  • 学校・大学:【話し言葉】御校(おんこう) / 【書き言葉】貴校(きこう)※大学の場合は「貴学(きがく)」も使われる
  • 市役所・県庁などの官公庁:【話し言葉】御庁(おんちょう) / 【書き言葉】貴庁(きちょう)または貴市(きし)・貴県(きけん)
  • 財団法人・NPO法人:【話し言葉】御法人(おんほうじん) / 【書き言葉】貴法人(きほうじん)
  • 協会・組合:【話し言葉】御会(おんかい)・御組合(おんくみあい) / 【書き言葉】貴会(きかい)・貴組合(きくみあい)
💼 具体例:特殊な業界の呼び方まとめ
【銀行】御行/貴行

【病院】御院/貴院

【学校】御校/貴校

【市役所】御庁・御市/貴庁・貴市

【法人】御法人/貴法人

 


 

4. 自分側の会社(自社)を呼ぶ時の正しい言葉

「弊社」と「当社」の違いと使い分け

相手の会社を「御社・貴社」と呼ぶのに対し、自分が所属している会社を呼ぶ時は「弊社」または「当社」を使います。

転職活動中、面接官から「今の会社(前職)ではどのような業務をしていましたか?」と聞かれた際、自分の会社をどう呼べばいいか迷う人は多いです。

  • 弊社(へいしゃ):相手を立てて、自分側をへりくだって(謙遜して)言う呼び方。社外の人との商談やメール、面接で使う。
  • 当社(とうしゃ):へりくだる意味を持たない、フラットな呼び方。社内の会議や、自社の社員同士の会話で使う。

販売スタッフとして働いていた前職の経験を面接で語る際、「当社の売上は〜」と言うと、面接官に対して上から目線な印象を与えてしまいます。「弊社の売上は〜」「現職(前職)では〜」と呼ぶのが正しいビジネスマナーです。

  • 社外の人(応募先企業を含む)と話すときは、すべて「弊社」または「現職」「前職」に統一する
  • 自分の会社に敬語(「うちの会社が〇〇してくださり」など)を絶対に使わない

転職の面接では「現職」「前職」を使うのが最もスマート

転職活動の面接や書類においては、「弊社」よりも「現職(現在働いている会社)」「前職(すでに退職した会社)」という言葉を使うのが最も自然でスマートです。

「弊社」という言葉は、あなたがその会社の代表として社外の人と話すときに使う言葉です。転職活動はあくまで「個人」として行っているため、「現職では〇〇を担当しています」と表現する方がしっくりきます。

  • 在職中の転職活動:「現職では、営業部門で〇〇を担当しております。」
  • 退職後の転職活動:「前職では、約3年間〇〇の業務に従事いたしました。」
  • 面接の自己紹介を考える際、自分の会社を指す言葉をすべて「現職」か「前職」に置き換える
  • どうしても会社名を出す必要がある場合は「〇〇株式会社では〜」と社名そのものを言う

 


 

5. [解決] 「御社・貴社」に関するFAQ 5選

Q1. 面接で「御社」と「貴社」を間違えてしまいました。不採用になりますか?

それだけで不採用になることは絶対にありませんので安心してください。

面接官も、応募者が極度の緊張状態にあることは重々承知しています。「御社」と言うべきところを「貴社」と言い間違えた程度で、その人の能力や人間性を否定することはありません。間違えたことに引きずられて、その後の回答がボロボロになる方がよほどマイナスです。ミスに気づいてもサラッと流し、笑顔で最後まで話し切りましょう。

Q2. メールの本文で「御社」と書いて送信してしまいました。訂正メールを送るべきですか?

わざわざ訂正メールを送る必要はありません。

「先ほどのメールで御社と書いてしまいましたが、正しくは貴社です」と訂正のメールを送ると、相手の受信トレイを余計に圧迫し、かえって「面倒な人」「ミスを過剰に気にする人」というネガティブな印象を与えてしまいます。やってしまったミスは潔く諦め、次回のメールから「貴社」と正しく書けば全く問題ありません。

Q3. 「御社」の代わりに「そちらの会社様」と言ってもいいですか?

「そちらの会社様」はビジネスマナーとして不適切であり、非常に稚拙な印象を与えます。

どうしても「御社」という言葉が出てこない場合は、「〇〇株式会社様では〜」と社名に様をつけて呼ぶのが最も無難で安全な回避策です。無理に敬語を使おうとしておかしな日本語になるよりは、社名を丁寧に呼ぶ方が好感を持たれます。

Q4. 応募先が「合同会社」や「有限会社」の場合も「御社・貴社」でいいですか?

はい、株式会社と同じく「御社・貴社」を使用して問題ありません。

「会社」という形態をとっている法人(株式会社、合同会社、有限会社、合名会社など)であれば、すべて「御社・貴社」で統一して大丈夫です。「御合同会社」などのような特殊な呼び方は存在しません。

Q5. 転職エージェントとの面談で、応募先企業の話をする時は「御社」と呼ぶべきですか?

エージェントは応募先企業の人間ではないため、「〇〇社」と社名で呼ぶのが自然です。

タイミーキャリアプラスのアドバイザーと話す際に「御社」と言うと、タイミーキャリアプラス自体のことを指していると誤解される可能性があります。「今回応募する〇〇株式会社ですが〜」と、企業名に「さん」や「社」をつけて呼ぶと、コミュニケーションが非常にスムーズになります。

 


 

6. まとめ

「御社」と「貴社」の使い分けは、社会人としての基礎的な語彙力とTPOをわきまえる力があるかを示す、転職活動における最初のリトマス試験紙です。

  1. 「御社」は面接や電話など、声に出す「話し言葉」
  1. 「貴社」は履歴書やメールなど、文章で書く「書き言葉」
  1. 病院は「御院」、銀行は「御行」など、特殊な業界の敬称も覚えておく
  1. 間違えてしまっても焦って訂正せず、堂々と次の質問に答えることが最も重要

たったこれだけのルールですが、完璧に使いこなせている応募者は意外と少ないものです。この基本を徹底するだけで、採用担当者に「この人はビジネスマナーがしっかりしている」という絶大な安心感を与えることができます。タイミーキャリアプラスは、あなたの自信に満ちた転職活動を応援しています。

※ 上記の職種・業界情報は一般的な傾向を示すものであり、個人の経験やスキルによって適性は異なります。具体的な求人情報や条件については、各求人サイトや企業の公式情報をご確認ください。

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