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「商談の最後に『社内で検討します』と言われたけど、これって脈アリ?」
「上司に新しい企画を提案したら『前向きに検討する』と言われたまま、もう1ヶ月も放置されている…」
ビジネスの世界において、「検討します」という言葉ほど、言う側と受け取る側で認識のズレが起きやすい言葉はありません。言葉の額面通りに「今、一生懸命考えてくれているんだ!」と無邪気に受け取ってしまうと、致命的な機会損失やトラブルに繋がることがあります。
この記事では、タイミーキャリアプラスの視点から、ビジネスシーンで頻繁に使われる「検討します」の裏に隠された本当の意味(建前)と、相手の本音を見抜いて仕事を前に進めるための具体的なステップを、プロの目線で徹底解説します。
大人の「建前」に振り回されず、仕事の主導権を握れる優秀なビジネスパーソンになりましょう。
「検討します」という言葉の辞書的な意味は、「よく調べて考えること」です。しかし、ビジネスの現場では全く別の意味で使われることが多々あります。
結論から言うと、社外との商談や営業シーンで使われる「検討します」の約8割は、角を立てずにその場を終わらせるための「お断り」のサインです。
営業先で一生懸命プレゼンをし、相手も笑顔で頷いてくれていたのに、最後に「本日はありがとうございました。社内で持ち帰って検討します」と言われ、それっきり音沙汰がない…という経験はありませんか?
なぜ日本人は直接「不要です」「買いません」と言わず、「検討する」と嘘をつくのでしょうか。
たとえば、アパレルの販売スタッフにお洋服を勧められた際、「ちょっと考えてまた来ます(=検討します)」と言って店を出たお客様が、再び戻ってくる確率は非常に低いのと同じ現象が、BtoBのビジネスでも起きているのです。
「検討します=考えてくれている」と信じ込むのは今日でやめ、「これは断り文句かもしれない」と常に疑う視点を持ちましょう。
「前向きに」という言葉がついても、期待値がわずかに上がるだけで、本質的には「保留」または「遠回しな断り」であることに変わりはありません。
「ただの『検討します』じゃなくて、『前向きに』って言われたから絶対にいけるはず!」と上司に意気揚々と報告してしまい、後で大恥をかいた20代の若手営業マンは星の数ほどいます。
「前向き」が当てにならない理由は以下の通りです。
本当にあなたと取引したいと思っている相手(本気の検討)なら、「前向きに検討したいので、〇〇日までにこの条件の追加資料をもらえますか?」と、必ず「次の具体的なアクションや条件」を求めてきます。
具体的な期日や宿題が出ない「前向き」は、単なる社交辞令だと割り切りましょう。
| 📌 まとめ:「検討します」の3つの本音 |
|---|
| ① 完全なNO(8割):買う気もやる気もないが、気まずくならずにその場を早く終わらせたい。 ② 条件付きのNO(1割):「予算が合えば」「時期が合えば」など、現状の提案のままではNO。 ③ 本気の保留(1割):本当に良いと思っているが、社内稟議や他社との比較検討が必要。 |
「相手が考えている最中なのに、こっちから連絡したら催促みたいで失礼だろう」と遠慮して、何週間も相手からの連絡を待ち続けていませんか?
相手からの「検討します」を真に受けてただ待つのは、営業活動や社内提案において「仕事の放棄」と同義であり、チャンスをドブに捨てる行為です。
人間の記憶は3日で薄れます。相手はあなたとの商談が終わった瞬間から別の業務に追われており、「検討する」と言ったことすら忘れてしまいます。
あなたが遠慮して待っている間に、競合他社のゴリゴリの営業職が「その後いかがですか?」と入り込み、案件を横取りされてしまいます。
本当に検討してくれていた場合でも、あなたから一切フォローがないと「あの営業マンは売る気がないな」「フォローが遅いから、契約後も対応が悪そうだ」と判断され、信頼残高がゼロになります。
たとえば、未経験からIT・インターネット業界の法人営業に転職した際、最初の壁になるのがこの「追客(フォローアップ)の恐怖」です。
「連絡が来ない=断り」と勝手に諦めるのではなく、白黒ハッキリつけるための「追いかけの連絡」をすることが、プロのビジネスパーソンの最低条件です。
これは対顧客に限った話ではありません。上司に対する業務改善の提案などで「わかった、上が検討しておくよ」と言われた場合も、9割は「忘却」のサインです。
上司は自分の日々の業務で手一杯なため、あなたが自ら「先日の件、いかがでしょうか?」と突っつかない限り、永遠に検討されることはありません。
相手に「検討します」と言われた瞬間こそが、本当の営業(交渉)のスタートです。その場で「分かりました!お待ちしております」と笑顔で引き下がっていては一生結果は出ません。
相手の本音(断りなのか、本気なのか)を自然に引き出し、次のステップへ繋げるための具体的な手順を解説します。
| ステップ | タイミング | 具体的なアクション(セリフ) |
|---|---|---|
| ① 懸念点の深掘り | その場(商談直後) | 「検討します」と言われた直後に、「ありがとうございます。ちなみに、現時点で一番ネック(懸念点)になりそうな部分は、費用面でしょうか?それとも時期でしょうか?」と具体的な質問をぶつける。 |
| ② 期限の設定 | その場(商談直後) | 「いつ頃までに方向性を出せそうでしょうか?(社内会議はいつ頃の予定でしょうか)」と、相手から明確な『期限』を引き出す。 |
| ③ 期日前のフォロー | 約束の期日の前日 | 「明日の社内会議に向けて、追加で必要な情報や資料などがあればすぐにお持ちしますがいかがでしょうか」と、あくまで「手伝い」のスタンスで連絡を入れる。 |
特にステップ①の「ネック(懸念点)の確認」は非常に重要です。
単なる断り文句で「検討します」と言った相手は、ここで言葉に詰まります。逆に、本気で検討している相手からは「いえ、費用というよりは、既存システムからのデータ移行の手間がネックで…」など、相手が隠していた「本当の課題」がポロリと出てきます。課題が分かれば、それに対する解決策を提示し、商談を前に進めることができます。
まずは明日、相手から「検討します」という言葉が出たら、反射的に「差し支えなければ、どのあたりを重点的にご検討されるかお伺いできますか?」と切り返す練習をしてみてください。
自分が「検討します」と言う側(断る側・保留する側)になる場面でも、使い方には細心の注意が必要です。特に転職活動の面接などでは、伝え方を間違えると内定取り消しのリスクすらあります。
企業から内定をもらった際、他社の選考結果を待つために「少し検討させてください」と伝えるのは求職者の正当な権利です。しかし、ただ「検討します」と言うだけでは「うちへの志望度が低くて迷っているんだな」と心証を極端に悪くしてしまいます。
内定の検討(保留)をお願いする際の正しい戦略は以下の通りです。
たとえば、施工管理やITエンジニアなどの人手不足の業界では、企業側も早く人員を確保したいため、曖昧な理由で検討期間を長く引き延ばすと「じゃあ他の熱意ある人に内定を出すから、あなたはもういいよ」と見切られてしまう危険があります。
「検討します」と逃げるのではなく、「〇日までに必ず決断します」という誠実な交渉姿勢を見せることが、社会人としての評価を上げるコツです。
結論:「催促」ではなく、「追加情報の提供」という体裁でリマインド(念押し)をしてください。
直接「あの件どうなりましたか?」と聞くと、上司を「忘れていたこと」で責めているように聞こえ、機嫌を損ねる恐れがあります。「先日の企画の件ですが、新しいデータ(競合の動きなど)が出ましたので補足として共有いたします。ご検討の材料にしていただければ幸いです」とチャットやメールを送るのが正解です。上司を責めるのではなく、上司が思い出すための「言い訳(きっかけ)」を自然に作ってあげるのが、優秀な部下のテクニックです。
結論:99%脈なし(お見送り)です。きっぱりと諦めて次の案件に行きましょう。
ビジネスにおいて、本当に少しでも興味がある相手からの連絡を「無視(サイレントお祈り)」することは絶対にあり得ません。相手は「断りのメールを打つのも面倒くさい」「無視すれば勝手に諦めてくれるだろう」と思っています。2回フォローのメールを送って返信がない場合は、その顧客のリストをゴミ箱に入れ、新しいお客様を探す時間に全力を注いでください。
結論:その場を和便に収めるテクニックとして有効ですが、後日必ず「断りの連絡」を入れるのが大人のマナーです。
その場で「いりません」と断って角が立つよりはマシですが、検討すると言ったまま永遠に放置するのは、相手に無駄な期待と追客の手間をかけさせることになり非常に失礼です。その場は「持ち帰って検討します」と伝え、翌日や数日後に「社内で検討した結果、今回は見送らせていただきます」と簡潔なメールを送って終止符を打ちましょう。いつか立場が逆転して相手にお世話になる可能性もあります。「断り方」が綺麗な人は、どこに行ってもビジネスの信頼を失いません。
| 📌 この記事の重要ポイントまとめ |
|---|
| ・日本のビジネスにおける「検討します」の8割は、角を立てないための「遠回しなNO(断り)」である。 ・「検討します」と言われたら放置せず、その場で「ネックになっている点(懸念点)」と「期限」を引き出すことが必須。 ・自分が検討をお願いする場合(内定保留など)は、必ず「いつまでに返事をするか」という期限と理由をセットにする。 |
「検討します」という言葉は、ビジネスの現場で最も都合よく使われる便利な魔法の言葉です。
しかし、その言葉を真に受けて「待ちの姿勢」になってしまう人は、いつまで経っても成果を出せません。その魔法に騙されず、相手の本当の意図を見抜き、こちらからボールを転がしていく力を身につけましょう。

※ 上記の職種・業界情報は一般的な傾向を示すものであり、個人の経験やスキルによって適性は異なります。具体的な求人情報や条件については、各求人サイトや企業の公式情報をご確認ください。
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