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「弊社とは」の意味と正しい使い方|「当社」「自社」「御社」との違いを場面別に解説

更新日

2026.04.16

 

「弊社」の意味とは?基本を押さえよう

「弊社」は自分の会社をへりくだり、相手に敬意を示すための謙譲語です

取引先へのメールを書きながら、「弊社でいいんだっけ? 当社だっけ?」と迷ってタイピングが止まったことはありませんか。

特に新入社員や、初めて社外対応の多い職種(営業やカスタマーサポートなど)に転職したばかりの頃は、些細な言葉遣いにも不安を感じるものです。

「弊社」は、自分が所属する会社をへりくだって表現する言葉です。

  • 意味:「弊」という漢字には「粗末な」「つまらない」という意味があり、「弊社の〜」は「私どものつたない会社ですが〜」という謙遜のニュアンスを含みます。
  • 目的:自分(自社)を低く位置づけることで、相対的に相手を高め、敬意を示すために使われます。
  • 使う場面:取引先、顧客、面接官など、社外の人に向けたメールや会話で使用します。

たとえば、法人営業がクライアントに新製品を案内する際、「弊社の新サービスについてご案内いたします」と伝えることで、礼儀正しく丁寧な印象を与えることができます。

  • メールを作成する際、宛先が「社外の人」であれば「弊社」を使うと決めておく
  • 言葉の意味(自分をへりくだる)を理解し、社内では使わないよう注意する
セルフチェック:こんな場面で「弊社」を使えていればOK!
□ 取引先への見積もり送付メール

□ 顧客からのクレームに対するお詫びの電話

□ 自社主催のセミナーでの、外部参加者へ向けたスピーチ

□ 他社との合同ミーティングでの自己紹介

 


 

「弊社」「当社」「自社」の違いと使い分け

「誰に向けて話しているか」によって、自分の会社の呼び方は変わります

「社内会議で『弊社の売上は〜』と言ったら、上司に微妙な顔をされた」なんて経験はありませんか。

ビジネスシーンでは、自分の会社の呼び方が「弊社」「当社」「自社」の3通りあり、それぞれ適した場面が異なります。

これら3つの言葉は、以下のように「相手との関係性」で使い分けます。

  • 弊社:社外向け(謙譲語)。相手を立てる必要がある場面で使う。
  • 当社:社内向け、または公式文書(丁寧語)。事実をニュートラルに伝える場面で使う。
  • 自社:社内向け(一般名詞)。客観的な分析や、身内同士の会話で使う。

たとえば、販売スタッフから本社の企画職へ異動した際、社内プレゼンで「弊社の強みは〜」と言うのは間違いです。社内の人に対してへりくだる必要はないため、「当社の強みは〜」が正解となります。

  • 迷ったら「いま話している相手は、自分の会社の人か、外の人か」を考える
  • プレスリリースやIR情報など、へりくだる必要のない公式文書では「当社」を使う
🔄 比較:「弊社」「当社」「自社」の使い分け一覧
弊社:【社外向け】取引先へのメール、営業トーク、顧客対応など

当社:【社内外両用】社内会議、全社メール、プレスリリース、公式サイトの会社概要

自社:【社内向け】身内の会話、競合分析のレポート(「自社と他社の比較」など)

 

相手の会社を呼ぶときは、話し言葉「御社」と書き言葉「貴社」を使い分けます

「履歴書に『御社を志望します』と書いてしまったけれど、これで合っているのかな?」と不安になったことはありませんか。

自分の会社を呼ぶ言葉だけでなく、相手の会社を呼ぶ言葉の使い分けも、ビジネスパーソンとしての基本スキルです。

相手の会社を指す言葉には、主に以下の2つがあります。

  • 御社(おんしゃ):話し言葉。面接、電話、商談などで口頭で伝えるときに使う。
  • 貴社(きしゃ):書き言葉。履歴書、職務経歴書、メール、手紙などで文章にするときに使う。

たとえば、面接の場で「貴社の理念に共感しました」と発音してしまうのは、よくある間違いです。口頭では必ず「御社の理念に〜」と言い換えましょう。

  • 面接の練習をするときは、意識して「御社」と声に出す
  • 履歴書やメールを送る前には、文字検索で「御社」と書いてしまっていないかチェックする
💼 具体例:相手の会社の正しい呼び方
・電話対応:「いつもお世話になっております。御社の〇〇様はいらっしゃいますか」

・面接:「御社の新規事業に魅力を感じ、志望いたしました」

・メール:「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」

・履歴書:「貴社の営業職として、これまでの経験を活かしたく〜」

 


 

面接や転職活動における注意点

面接で前職のことを話すとき、「弊社」を使うのはNGです

転職面接の準備中、「前の会社のことは何て呼べばいいんだろう?」と迷って手が止まることはありませんか。

ビジネスメールの癖で、うっかり「弊社では〜」と言ってしまう転職者は非常に多いです。

面接の場で「弊社」を使ってはいけない理由は以下の通りです。

  • 混乱を招く:「弊社」は現在所属している会社を指す言葉であるため、面接官に「まだ前の会社に強い帰属意識があるのか?」「いま面接しているこの会社のこと?」と誤解を与えかねない
  • 正しい言い換え:前職については「前職では」「以前の職場では」「現職では(在職中の場合)」を使うのが正しいビジネスマナー

たとえば、ITエンジニアの面接で「弊社で開発したシステムは〜」と言うのは不自然です。「前職で開発したシステムは〜」と事実を客観的に伝えることで、スマートな印象を与えられます。

  • 面接の想定問答集を作る際、自分の会社に関する記述はすべて「前職」に統一する
  • 模擬面接を録音し、無意識に「弊社」と言っていないかチェックする
⚠️ 注意:面接で間違えやすい言葉遣い
・❌ 「弊社の営業成績はトップでした」 → ✔ 「前職での営業成績はトップでした」

・❌ 「貴社の事業内容に惹かれました」 → ✔ 「御社の事業内容に惹かれました」(口頭は御社)

・❌ 「わが社の強みは〜」 → ✔ 「現職の強みは〜」(在職中の場合)

 


 

よくある質問(FAQ)

Q1. 1通のメールの中で「弊社」を何度も使うとくどいですか?

結論:はい、何度も繰り返すと文章が重たく、くどい印象を与えてしまいます。

理由:「弊社」は謙譲語であるため、多用しすぎると過度にへりくだっているように見え、かえって不自然な文章になるからです。

具体例:「弊社の〇〇が、弊社のシステムを使って、弊社のご案内を〜」といった連続使用は避けます。

やること:1通のメールで「弊社」を使うのは2〜3回までとし、それ以降は「私ども」と言い換えるか、文脈からわかる場合は主語そのものを省略して文章をスッキリさせましょう。

Q2. 英語のビジネスメールで「弊社」はどう書けばいいですか?

結論:英語ではシンプルに「our company」や「we」を使います。

理由:英語には日本語のような「相手を立てるために自分をへりくだる」という謙譲語の文化が存在しないからです。

具体例:「弊社のサービスをご案内します」と伝えたい場合、「We are pleased to introduce our service.」のように、Weを主語にするのが最も自然です。

やること:英語でメールを書く際は、日本語の敬語ルールをそのまま直訳しようとせず、シンプルに事実を伝えることを意識してください。

Q3. 規模の小さい会社の場合、「小社」を使ったほうがいいですか?

結論:基本的には「弊社」を使っておけば問題ありません。

理由:「小社」も自社をへりくだる言葉ですが、やや古風な印象があり、現代の一般的なビジネスシーンでは規模に関わらず「弊社」を使うのが主流だからです。

具体例:スタートアップ企業や個人事業主であっても、取引先へのメールは「弊社にお任せください」で全く違和感はありません。

やること:使い分けに迷う時間を減らすため、ビジネスメールのテンプレートや辞書登録はすべて「弊社」で統一してしまいましょう。

Q4. 相手が銀行や病院の場合、「御社」と呼んでもいいですか?

結論:いいえ、銀行は「御行」、病院は「御院」など、組織の形態によって呼び方が変わります。

理由:「御社(貴社)」はあくまで一般企業(株式会社など)に対する敬称であり、企業以外の法人にはそれぞれ専用の敬称が決められているからです。

具体例:銀行は「御行(貴行)」、病院は「御院(貴院)」、学校は「御校(貴校)」、NPO法人などは「御法人(貴法人)」となります。

やること:企業以外の面接に行く際や、メールを送る前には、その法人の形態に合った正しい敬称をネットで一度検索して確認するようにしてください。

 


 

まとめと次のアクション

この記事では、「弊社」の意味と正しい使い方、「当社」や「御社」との違いについて解説しました。

  • 「弊社」は社外の人に対して自分の会社をへりくだる際に使う言葉です
  • 社内では「当社」、相手の会社を呼ぶときは話し言葉の「御社」と書き言葉の「貴社」を使い分けます
  • 面接で前職のことを語るときは「弊社」を使わず、「前職では」と言い換えましょう

言葉遣いに自信が持てると、メール作成にかかる時間が減り、面接でも堂々と受け答えができるようになります。まずは次に送るメールや、面接の模擬練習から、意識して使い分けてみてください。

※ 上記の職種・業界情報は一般的な傾向を示すものであり、個人の経験やスキルによって適性は異なります。具体的な求人情報や条件については、各求人サイトや企業の公式情報をご確認ください。

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